お菓子とネコ、たまに着物

お菓子教室と予約販売をしているネコ好きの日常をつづっています

もみじのスリムな秘訣とボンビーガールと母

2年前に悪性腫瘍が神経を圧迫し、下半身が麻痺してしまった母。

抗がん剤治療の頃は体重がぐっと落ちましたが、1年たった今、元気だったころに迫る勢いで増えてきました。

車いす生活で運動量が減ったにもかかわらず、食欲は全く落ちないからだと思います。

「あれが食べたい、これも食べたい」と電話が来れば、80代の母に今さら塩分だ、カロリーだとうるさく言うのもどうなのか…もう好きなものを好きなように楽しく食べればいいような気がして「はいはい」と施設に持っていきます。

でもこのままどんどん太ってしまったら…今は頑張って一人でベッドから車いすに移乗したりしていますが、できなくなってしまうのではと、少し心配ではあります。

 

 

「…お腹が空いてなければ、食べなきゃいいのよ。私みたいにね」

と余裕でコメントしているのはもみじです。

 

うちの3匹のうち、唯一スリムな体型を維持しているもみじ。

リキ丸は大きな大福、アユは小さな大福のような中にあって異色の存在です。

理由は明らか。

「お腹が空いてなければ食べない」から。

 

リキ丸たちは「なんかヒマー。なんか食べたいー。なんかちょうだいー。」と私に付きまといまくっていますが、そんなことは一切しません。

その代わり、本当にお腹が空いていると誰よりも激しく、しつこくアピールします。(基本引きこもりなので、私一人の時に限る)

 

母はお腹が空いていなくても食べたいのか、それともお腹がすくからたくさん食べるのか…などと考えながら施設に向かうと、母は何やら手帳と「カタカナ語辞典」を手元に置いて調べ物をしていました。

 

「最近テレビで聞く外来語がさっぱりわからないのよ。忘れないうちにメモできたのを今調べてるんだけど、辞書にも載ってないから最新なんだねえ。」

「私わかるかもよ。なんていう言葉?」

 

「アナザースカイ」

「もう一つの空、かな?」

「ボンビーガール」

「ボ、ボンビー?、もしかしてアナザーもボンビーガールもテレビ番組のタイトルなんじゃ」

「そうなの?ボンビーってどういう意味?」

「えーと、それは英語じゃなくて貧乏ってことなの」

「あらそう。何語?」

「えーと、何語でもなくて…」

 

しどろもどろの私はお腹は空かなかったけれど、妙に喉が渇いたのでした。