お菓子とネコ、たまに着物

お菓子教室と予約販売をしているネコ好きの日常をつづっています

二人の山ガールと熊とパイナップルショートケーキ

いつもは単独登山女子の私ですが、今日は友人と二人で出かけました。半年くらい前から「私も山に登ってみたいなあ」

「じゃ、行きましょう。いつ?」

とメールのやり取りを続け、やっとスケジュールが合いました。お互いにお客様の都合でどんどん予定が変わっていく仕事なので、本当に実現が難しい…

今回も、このままでは「一生一緒に登山の日は来ない」という危機感(ちょっと大げさ)から、お互い無理やり段取りをしたのでした。

 

そうまでして、気合を入れてやってきたのに…友人なんてこの日のために一式そろえたのに…。

歩きだして10分ほどの、まだ入り口付近で、頂上の方から大勢の人がどんどんと下りてきました。

駐車場はいっぱいだったけれど、こんなに人が入っていたのね、などと驚いていたら、すれ違いざまにみんなが「この先、熊が出たらしいですよ!」とさらに驚くようなことを言うのです。

 

「えっ!く、熊?」登山初経験の友人の声がひっくり返っています。

「そうです。だから引き返してきました!」

ですが、すれ違う人のみんながみんな、「出たらしいですよ」と言うだけで、「見ました」と言う人は一人もいません。

 

「リキ丸さーん、私たちも撤退しますか!」と友人は言うけれど、実際に「見た」と言う人とすれ違ううところまで、進んでみることにしました。

進むことさらに10分、ついに「沢の手前に熊がいたよ」という具体的な情報を持つご夫婦に遭遇。

「熊を、見たのですか?」

「見たよ。びっくりだよ。だって人間みたいに登山道を登っていくんだもの。脇のやぶとかじゃなくて、道沿いにね、上に行ったよ。」

 

「ど、どうします?」

「上に行ったのなら、熊とすれ違うことはないから、注意しながら沢の手前まで行ってみましょう」

私は熊鈴を目いっぱい振りながら、友人は…若干パニックなのでしょう、「くーまさーん、ヤッホー!通りまーす!聞こえますかあ!聞こえなければ歌いますけどー」と叫びながら進みました。

 

「リキ丸さん、だ、誰ともすれ違いませんねえ。もう全員下りちゃったんじゃないですか??」

「あの車の数で!?大丈夫、まだいっぱい人はいるはずだよ」

もうすぐ熊が目撃された沢の手前だなんて言ったら大変かも、と黙って進みました。

するとぽつぽつ、単独登山女子が下りてくるではないですか。

「あのっ、熊、大丈夫でしたか?」と一人一人に確かめる友人。

「えっ!熊が出たの?いつ?」

このような会話を繰り返しながら進むうちに、見晴らしの良い稜線へ出ました。

「わあー、きれいですねえ!下の牧草地も、他の山も!」と感激する友人。

「もうすぐ頂上だから」

「やったー!」

というわけで、初登山、初登頂(低山だけど)、なんとか達成できたのでした。

その後も実はいろいろハプニングはありつつも、無事に下山し、「またぜひ!!」ということになりました。

 

6月は冬眠前と並んで熊が一番出没する時だそうです。

次回は夫が買ってくれた熊スプレーを忘れずに持っていこうと反省しました。

熊スプレー、重いし大きいし、夫は若干恩着せがましかったし…なんて言っている場合ではありませんね。YouTubeで使い方も学習しました。その場でできるかどうかはわかりませんが、準備は万端です!!

 

 

 

夜になって、友人からは「初登山が波乱万丈すぎて、呑んでます!」という陽気なメールが届きましたが、珍しく私は甘いものが食べたくなりました。

というのも、前の日、お菓子教室で生徒さんが作った「パイナップルのショートケーキ」がとてもおいしそうで、ちょっとラム酒の効いた生クリームと、フワフワのスポンジに甘酸っぱいパイナップル、そんなシンプルな組み合わせのお菓子が急激に食べたいと思っていたからです。

昭和の昔、私が小さかったころ、苺ショート、メロンショートのほかにパインショートも存在したのです。艶出しのつるっとした寒天を塗ったパイナップルと生クリームは本当に合っていて、私は好きでした。

そのノスタルジックな感じをデザインは変えてレシピにしたのでした。

 

当然私が作らない限り、うちにパインショートはありませんから、仕方なく冷凍していたシナモンロールを食べました。

何か違う…というか全然違うよね(^^;